フロアコーティングはやり直ししてもらえる?やり直しが認められるケースとは
フローリングを新品同様によみがえらせることができるフロアコーティング。見た目がきれいになるだけでなく、傷や汚れがつきにくくなったり手入れがしやすくなったりと、さまざまなメリットが得られます。今回は、フロアコーティングの仕上がりに納得がいかなかった場合、やり直しはしてもらえるのかということを解説します。
どんなときにやり直しを考える?
フロアコーティングのやり直しを考えるのは、やはり施工がどう見ても失敗している時でしょう。美しい床にするためにフロアコーティングを依頼したのに、仕上がりに納得がいかなければ意味がありません。ただ、自分が気に入らないからやり直せるというものではなく、施工不良と判断されるケースが該当します。
施工不良の一例
コーティング時の失敗として、異物の混入があげられます。フロアコーティングする際は床をきれいに清掃し、ゴミやほこり、ちりなどを取り除いてから施工を開始します。しかし、この清掃が不充分だったり施工が丁寧でなかったりすることが原因で、ゴミや髪の毛などの異物が混入してしまうのです。フロアコーティングが完成した床に後から異物が混入する可能性はないため、施工会社側に責任があるといえるでしょう。
また、フローリングとコーティング剤がきちんと密着していないと、はがれやすくなってしまうことが考えられます。使うコーティング剤とフローリングの材質の相性が悪い、フローリングの汚れが落ち切っていないのに施工を始めてしまった際に起こりうるトラブルです。ほかにも、仕上がりが明らかに均一ではなく塗りムラがある、コーティングした塗膜部分がきちんと硬化せずべたついてしまうといった例があります。
数年経過してから発生するトラブルも
フロアコーティングした際にはきれいな状態だったとしても、数年経過してトラブルが発生するケースも存在します。フロアコーティングは10年以上もつことが魅力の1つであり、長い目で見た時にコストパフォーマンスが高い点が特徴的です。しかし、最初に説明された耐久年数より短い期間で塗膜のはがれやひび割れ、変色が起こってしまうことも考えられます。
これは施工時に問題があるケースのほかに、汚れや水分をそのまま放置するなど手入れが適切でないために起こってしまうことも。フロアコーティングを長持ちさせるためには、適切な手入れが必要不可欠です。
フロアコーティングは基本的に塗り直しが難しい
残念ながら、フロアコーティングは基本的に塗り直しが難しいといわれています。フロアコーティングに使われる塗料にはさまざまな種類がありますが、大半は油性のものが使われています。そのため、塗り直したとしてもすでに塗ってある部分となじみにくく、より仕上りが汚くなってしまう可能性があるからです。耐久性が高いのが特徴ですが、そのため剥がしてきれいに取り除くことも難しいでしょう。ただ、これはフロアコーティングが長持ちするように作られていることが原因であるため、一概にデメリットとはいえません。
やり直しができるケースとできないケースがある
フロアコーティングは、やり直しができるものとできないものに分かれます。基本的に、水溶性のコーティングはやり直してもなじみがよく、仮に剥がれてしまってもきれいに取り除くことが可能です。つまり、部分的に塗り直してきれいな状態にできるという訳です。初めてフロアコーティングするから不安だという方は、塗料が水溶性なのか確認しやり直しに対応できるのか確認しておきましょう。
油性でも部分的にやり直せる?
UVコーティングやガラスコーティングなど、油性のフロアコーティングの場合はやり直しできるのでしょうか。UVコーティングは耐久性が非常に高く、剥離剤を使ったとしてもきれいに剥がれないためやり直しはできません。
ただ、補修したい箇所を紙やすりで削り再度コーティング剤を塗布して補修することは可能です。ガラスコーティングも同様で、全体的な塗り直しは不可能ですが部分的に塗り直せます。また、剥離剤を使って剥離できるコーティング剤を使っている場合、よりきれいに補修できるといえます。
ただ、剥離剤を使うことでフローリングが傷ついてしまう恐れも。フローリングへのダメージはコーティングできれいにすることは難しいため注意が必要です。施工してもらう前に補修ややり直しに対応してもらえるか、専用の剥離剤があるかを確認して、納得したうえでフロアコーティングを依頼してください。
まとめ
フロアコーティングはやり直ししてもらえるのかということについて説明しました。施工時にゴミが混入してしまったり仕上がりが均一でなかったりすると、フロアコーティングを依頼した意味がなくなってしまいます。できればやり直してほしいと思うのは当然のことですが、使う塗料によっては対応できないケースがあるので注意しましょう。事前にやり直しに適した塗料なのかをよく確認してからフロアコーティングに進むことをおすすめします。